ビットコイン、4万1000ドル超え──FRB、0.25%利上げを決定

米連邦準備理事会(FRB)は16日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、FF金利を現在のゼロに近いものから0.25%引き上げ、0.25%~0.5%の範囲にすると発表した。FRBの金利引き上げは、2018年12月以来となる。

FRBは声明で「インフレ上昇は続き、パンデミックに関連した需給の不均衡、高騰するエネルギー価格と広範な物価上昇圧力を反映している。アメリカ経済への影響は極めて不透明だが、短期的には、ロシアのウクライナ侵攻と関連する出来事がインフレにさらなる上昇圧力をもたらし、経済活動の重しとなるだろう」と述べた。

またFRBは「今後の(FOMC)会合で」バランスシートを縮小すると発表。ただし、次の5月の会合か否かは明らかにしていない。

暗号資産トレーダーはFRBの声明を注視していた。利上げの継続やバランスシートの縮小についての見通しは、暗号資産価格、特にビットコイン(BTC)価格にとって逆風となっていた。

「市場は利上げには反応しないが、声明や記者会見で量的緩和の終了スケジュールの変更や金融引き締めの開始を示す発言があれば、大きく反応するだろう」とPath Trading Partnersのチーフストラテジストで、Stock Think Tankの共同ポートフォリオマネージャー、ボブ・イアチーノ(Bob Iaccino)氏はFRBが声明を発表する前に語っている。

「株式市場は利上げサイクルの間、それほど頻繁に、あるいは大きく苦しむ傾向はなく、ビットコインとナスダックの相関関係はまだ非常に強く保たれているため、暗号資産全般について同じことを期待している」(イチアーノ氏)

ビットコインは、FRBの声明発表後もしばらく4万ドルを下回っていたが、日本時間17日8時45分時点、4万1000ドル超まで上昇している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:米連邦準備理事会(Shutterstock)
|原文:Fed Raises Benchmark Interest Rate by 25 Basis Points