ほとんどの暗号資産(仮想通貨)は6日、世界の株式市場の下落とともに下落した。
米連邦準備理事会(FRB)は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を発表、今後、0.5%の金利引き上げが行われる可能性を示した。
ビットコイン(BTC)は過去24時間で4%下落したものの、テクニカル指標は4万ドル~4万3000ドル付近のサポートが、この1週間の下落を安定させる可能性があることを示している。アルトコインは、イーサリアム(ETH)が5%、ドージコイン(DOGE)が11%下落となった。
下落にもかかわらず、Luna Foundation Guardはビットコインを買い集め続けている。同財団は約3万5767ビットコインを保有、約15億ドル(約1850億円)に相当し、テスラが保有する約12億ドル相当を上回っている。
最新価格
●ビットコイン:43,914ドル、-4.48%
●イーサリアム:3,234ドル、-6.68%
●S&P500:4,481、-0.97%
●ゴールド:1,928ドル、+0.27%
●米国10年債利回り:2.61%
ビットコインのドミナンス上昇
ビットコインのドミナンスが過去24時間で、わずかに上昇している。トレーダーのリスク意欲が低下しているのかもしれないが、トレンドの変化とまでは言えないだろう。
ビットコインのドミナンスは2021年10月以降、47%以下にとどまっており、ほぼ1年、この傾向が続いている。50%を超える決定的なブレイクアウト(弱気)、または40%を下回るブレイクダウン(強気)は、中立からリスクオン/リスクオフへの転換を示すが、現状、一部の暗号資産トレーダーは様子見となっているようだ。
アルトコイン
●メタバーストークン、低迷:メタバースは、ベンチャーキャピタルや世界の大手ブランドからの関心を集めているが、ユーザー獲得に苦戦しており、トークン価格にもそうした状況が表れ始めている。3大メタバースのネイティブ暗号資産──ディセントラランド(MANA)、アクシー・インフィニティ(AXS)、ザ・サンドボックス(SAND)はいずれも年初から下落し、ビットコインのパフォーマンスを大きく下回っている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Altcoins Underperform as Traders Reduce Risk