ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)は4月7日、一部のバイヤーが様子見から戻り、安定的に推移した。
アルトコインが市場をリードし、ビットコインとイーサリア(ETH)はほぼ横ばい推移となったが、パンケーキスワップ(CAKE)は4%上昇、アーベ(AAVE)は3%上昇した。
規制面では、ジャネット・イエレン米財務長官がデジタル資産についての初のスピーチで、デジタルドルは「物理的なキャッシュと同等の信頼できるマネー」になる可能性があると述べた。暗号資産に対する個人的な見解は示さなかったが、デジタル資産テクノロジーの推進派/懐疑派の双方の視点を認識し、金融システムに及ぼし得るリスクを評価することの重要性を強調した。
S&P500、ゴールド、米ドルはいずれも上昇した。
最新価格
●ビットコイン:43,410ドル、-0.93%
●イーサリアム:3,220ドル、-0.24%
●S&P500:4,500、+0.43%
●ゴールド:1,935ドル、+0.86%
●米国10年債利回り:2.65%
ビットコイン取引高は7日、CoinDeskのデータによると減少しており、現在、価格が安定しているにもかかわらず、トレーダーがあまり確信を持っていないことを示している。
ビットコイン先物市場では過去24時間、ショートの清算がわずかに増加し、売りに対して買いが増加しており、短期トレーダーの適度な強気センチメントを示している。
マイナーは買い集めの準備か
暗号資産データ会社Glassnodeによると、新しいビットコインがマイニングされると、マイナーはマイニングに使用したコストを支払うためにその一部を売却する。その結果、弱気の価格圧力が生じる。マイナーが売却を控えて価格が安定すると、価格上昇を期待した買い集め局面が始まる。
理論的には、あるサイクルの極端なピークと底の後に、他の市場参加者が「適正価格」を求めて参入することになる。
マイニング難易度を見ることで、マイナーの売り圧力と買い圧力がビットコイン価格の転換点と一致するタイミングを判断できる。弱気シグナルは、短期移動平均線が長期移動平均線を下回るときに発生する。強気シグナルはその逆。とはいえシグナルは、価格変動に数カ月遅れることもある。
アルトコイン
●TitanSwap(TITAN)、BithumbとKuCoinに上場後に急騰:分散型取引所(DEX)TitanSwapのネイティブ暗号資産TitanSwap(TITAN)は6日、韓国の暗号資産取引所Bithumbが上場を発表した後、24時間で101.79%急騰した。4月5日のKuCoinへの上場発表後も300%上昇したが、その後、大幅に下落していた。現在、過去1カ月の平均価格付近で取引されているが、8月に記録した最高値0.029ドルを大きく下回っている。
●テラブロックチェーンの推進組織、アバランチ(AVAX)を2億ドル購入:テラ(Terra)ブロックチェーンを推進するLuna Foundation Guard(LFG)とTerraform Labs(TFL)は、2億ドル(約250億円)相当の暗号資産アバランチ(AVAX)をAvalanche Foundationから取得した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk, CryptoCompare
|原文:Market Wrap: Cryptos Recover, With Altcoins in the Lead