テラ(LUNA)が上昇──TerraUSDは時価総額第3位のステーブルコインに

暗号資産テラ(LUNA)は19日、アジア取引時間の早い段階で約17%上昇して92.07ドルとなった。その後、利益確定の売りがあり、当記事執筆時点では89ドル付近となっている。今月初めには史上最高値120ドルを記録、その後、約37%下落していた。

90ドルを超えたテラ(TradingView)

今回の上昇は、テラ(Terra)ブロックチェーンのアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」が18日夜、バイナンスUSD(BUSD)を抜いて、時価総額第3位のステーブルコインとなったことが一因となっている。

ステーブルコインは、法定通貨(通常は米ドル)と1対1で価値が固定されたデジタル通貨で、理論的には同量の法定通貨の準備金に裏付けられている。USTのようなアルゴリズム型ステーブルコインはこうした仕組みをさらに進化させて、ビットコイン(BTC)のような資産の「バスケット」に裏打けられている。

シンガポールの非営利団体(NPO)「Luna Foundation Guard(LFG)」は、USTの準備金として複数の暗号資産を購入している。これまでに、ビットコイン、アバランチ(AVAX)、他のステーブルコインを購入しており、Terraform Labsも先週、1000万テラ(約8億2000万ドル)を提供している。準備金は当記事執筆時点、24億8000万ドル(約3200億円)にのぼり、69%がビットコインとなっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Terra’s LUNA Surges 17% as UST Becomes Third Largest Stablecoin