暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のスポット(現物)市場におけるシェアは3月、CryptoCompareのレポートによると30%にのぼり、2月の29%から上昇した。
バイナンスの3月のスポット取引高は約4900億ドル(約62兆7000億円)で前月比15%増。続いてコインベース(Coinbase)が819億ドル(12%減)、OKX(旧OKEx)が759億ドル(26%減)だった。
「バイナンスはすでに長期間、かなりのシェアを誇っている」とスイスのデジタル資産プライムブローカー、Covarioのフロリアン・ジョバンナッチ(Florian Giovannacci)氏は語った。「バイナンスは(技術的に)非常に信頼性が高く、数多くのトークンをカバーし、優れた流動性を提供して、多くのユーザーを惹きつけている」。
30%のシェアは、2021年11月に記録した34%の記録的なシェアをわずかに下回る水準。
デリバティブ市場でも、バイナンスはトップシェアを誇っている。3月は、6カ月連続で減少していたデリバティブ取引高が増加、前月比4.6%増の2兆7400億ドル(約350兆円)となり、そのうち、バイナンスは52%を占めた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CryptoCompare
|原文:Binance Extended Crypto Exchange Dominance in March