doublejump.tokyo、30億円の調達ラウンド──米サークル、Polygonが出資へ

doublejump.tokyoは4月27日、約30億円の資金を調達する計画(シリーズC)を発表した。世界最大規模のステーブルコイン「USDC」を発行する米サークル(Circle)社のベンチャーキャピタルと、Polygon Venturesが今回の調達ラウンドに参画する。

発表文によると、Circle VenturesとPolygon Venturesに加えて、ディーカレットを買収したAmber Groupや電通ベンチャーズ、Z Venture Capital、ジャフコ(JAFCO)などがシリーズCラウンドに参加する投資企業だ。

今回調達する資金は、既に締結しているパートナー企業のIPを活用したブロックチェーンゲームの開発などに充てる。doublejump.tokyoは、スクウェア・エニックスやバンダイナムコグループ、セガなどのゲーム会社と協業実績がある。また、LINEとブロックチェーン領域で協力するほか、日本発のパブリックチェーンであるAstar Networkとパートナーシップを締結している。

double jump.tokyoは、ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」など、ブロックチェーンゲーム開発支援プログラムを提供している。NFT事業では、手塚プロダクションと共同で手掛けた「鉄腕アトム」のデジタルアートが120ETH(約5300万円)で落札された。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

Polygon(ポリゴン):イーサリアムのスケーリング(拡大)をサポートするために開発されたレイヤー2チェーン。

doublejump.tokyoの上野広伸CEOは、「黎明期からブロックチェーンゲームとIPを活用したNFTコンテンツで、地道に国内最大規模の実績を積み重ねてきたことへの評価と期待の現れ」とコメントし、「マスアダプション期を迎えるブロックチェーンゲーム市場において弊社グループをより強力に成長させる」としている。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:doublejump.tokyo提供