ビットコインとゴールドを組み合わせた世界初のETP、スイスで上場

ビットコイン(BTC)とゴールドを組み合わせた世界初のETP(上場取引型金融商品)がスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に上場した。

「ByteTree Asset Management BOLD ETP」を開発したのは、暗号資産ETPを手がけるスイスの21シェアーズ(21Shares)とデジタル資産投資会社のバイトツリー・アセット・マネジメント(ByteTree Asset Management)。

同ETPは、ビットコインとゴールドで構成された専用のベンチマークインデックスをもとに、2つの資産の変動率に応じて毎月リバランスを行う。過去360日のボラティリティが低い方に高いウエイトがかけられ、当初は、ビットコイン18.5%、ゴールド81.5%の割合で運用される。

「債券60:株式40の伝統的な投資手法は輝きを失った。BOLDは新しい投資手法。ゴールドのボラティリティは今、ナスダックより低いが、ゴールドはハイテク株より優れたリターンを提供している。ビットコインは強気相場でも弱気相場でもナスダックを上回る可能性が高い」とバイトツリーの創業者兼最高投資責任者(CIO)のチャーリー・モリス(Charlie Morris)氏は述べた。

ヨーロッパは暗号資産ETPが普及しており、現在70以上が上場している。BOLDはビットコインとゴールドへの投資を組み合わせた初のETPとなる。

ビットコインはしばしばゴールドと比較されるが、これはインフレヘッジとしてのメリットが認識されているためだ。3月、ユーロ圏のインフレ率は7.5%まで上昇したことで、2つの資産のリスクを相殺しつつ、そのメリットを組み合わせたETPは人気を集めそうだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:World’s First Combined Bitcoin, Gold Exchange-Traded Product Listed in Switzerland