2021年の暗号資産取引高は15兆8000億ドルに及んだ。その一方で、マネロンや詐欺、盗難など、暗号資産をめぐる犯罪との戦いも重要性を増している。目まぐるしく進化する暗号資産の世界、そこにはどんなリスクが潜んでいるのか――。
その実態と対策を専門家たちが語り合うイベント「暗号資産と巧妙化する「犯罪」の最前線―NFT詐欺、ランサムウェア、そしてロシア Powered by Chainalysis」が2022年5月30日(月)午後7時から、オンライン(Zoom)で開催される。事前申し込み登録をすれば、無料で参加可能だ。
btokyo membersが主催し、coindesk JAPANがメディアパートナーを務める。協賛は、暗号資産取引のリスク分析で世界をリードするChainalysis Japan株式会社。
申し込み(参加無料)
データから浮かび上がる「リアルな姿」とは?
暗号資産の犯罪リスクを分析するために不可欠なデータを提供しているのが、ブロックチェーンデータ分析企業のチェイナリシス(Chainalysis)だ。
彼らは膨大なブロックチェーン上のデータを収集し、多角的に検討することで暗号資産の世界で何が起きているのか、その「リアルな姿」を浮き彫りにしている。
彼らのレポートを読み解くと、そこにはNFTの「仮装売買」、存在感を増す「ランサムウェア」、巧妙化する「ラグプル」や「ハッキング」などの実態が克明に記されている。そして、それらとロシアなど特定地域との関連性も、あぶり出されている。
イベントでは、チェイナリシス・ジャパンから山田陽介氏と重川隼飛氏が、同社の調査・分析をもとに犯罪の最新事情を解説。金融ITが専門の片山謙氏(野村総研シニアチーフリサーチャー)、コインチェックの篠原雄氏(コーポレート管理部 企画グループ)も加わって、最前線の対策について語り合う。モデレーターはcoindesk JAPAN編集長の佐藤茂が務める。
私たちは、暗号資産の犯罪リスクをどれくらい警戒すべきなのか。そして、犯罪を食い止め、減らしていくために、企業や国家はどんな風に協力していけばいいのか――。
暗号資産業界にいるすべてのビジネスパーソン、官公庁の担当者はもちろん、この分野に興味・関心のある全ての人におすすめの内容だ。
申し込み(参加無料)
山田 陽介氏|Chainalysis Japan株式会社 Country Manager – Japan
2021年6月に、Chainalysisの日本カントリーマネージャーに就任。日本の政府機関や暗号資産取引所・金融機関・民間企業を対象に、暗号資産に関する犯罪捜査やコンプライアンス対応に貢献できるよう、ビジネス展開を推進している。
また、日本の代表的なシステムインテグレーターやチャネルパートナーとの連携も進めている。Chainalysis入社以前は、外資系ソフトウェア企業やFintech企業等にて、官公庁向けの営業やマネジメント業務に従事。
重川 隼飛氏|Chainalysis Japan株式会社 Senior Solutions Architect
2020年2月に、Chainalysisにアジア太平洋地域初のプリセールス担当として入社し、官公庁や民間企業を対象に、営業活動から顧客サポートまで、日本やアジアにおけるビジネス展開で幅広い職責を担う。豊富な経験や知見をもとにブロックチェーン分析の専門家として講演やトレーニングも行い、当分野の知識・ノウハウの普及に力を注いでいる。
Chainalysis以前は、ITベンダーやコンサルティングファームにて、エンタープライズITやサイバーセキュリティ分野のコンサルティングやプリセールス活動に従事。
片山 謙氏 | 野村総合研究所(NRI)シニアチーフリサーチャー
1989年NRI入社。国内外における金融機関の安全安心なIT利活用に係るベストプラクティスの研究や、金融市場インフラの高度化、官民の地域協力イニシアチブなどに参画。米国シリコンバレー、ニューヨーク勤務、英国ロンドン現法社長を経て、2007年より金融ITイノベーション事業本部。2018年5月より2021年4月まで公益財団法人金融情報システムセンター(FISC)に出向。調査部・参事役兼国際業務室長として事例研究や国内外の金融監督機関、民間組織等とのリレーション強化に貢献。
篠原 雄氏 | コインチェック株式会社 コーポレート管理部 企画グループ
2020年1月にコインチェックへ入社。トラベルルール等、
暗号資産交換業に係る規制対応のプロジェクト責任者を担当。
過去には国内暗号資産交換業者においてコンプライアンス部門のマネージャーとして内部管理体制の構築に携わる。
モデレーター:佐藤 茂 氏|coindesk JAPAN 編集長
ブルームバーグ(Bloomberg)、ダウ・ジョーンズ(Dow Jones & Co.)で約15年間、金融、M&A、IPO、スタートアップ、エネルギー分野などを担当し、取材・記事執筆活動を行った後、米Business Insider日本版の創設メンバー・Managing Editor(副編集長)として参画した。2019年より現職。
【日時】2022年5月30日(月)19:00〜20:30(予定)
【場所】オンライン(Zoom)
【URL】https://www.coindeskjapan.com/members25
【メディアパートナー】coindesk JAPAN
【協賛】Chainalysis Japan株式会社
【定員】200名
【参加申込】WEBサイトから参加登録
|テキスト:btokyo members
|編集:coindesk JAPAN
|写真:N.Avenue