ステーブルコインUST、再び0.8ドル割れ

アルゴリズム型ステーブルコインのTerraUSD(UST)は、米東部時間10日午後に再び下落し、12時間程度は価格が0.9ドル前後で比較的安定していたが、0.80ドルを割る状況となっている。

USTは先週末に下落が始まって以来、ドルペッグ(1UST=1ドル)を維持することに苦戦している。9日には一時0.68ドルまで下落し、準備金を管理するLuna Foundation Guard(LFG)は救済資金として10億ドルを投下した。

一方、暗号資産市場の参加者、規制当局、批評家は、USTの厳しい現状を注視している。

ジャネット・イエレン米財務長官は10日、上院公聴会でUSTについて「急成長しているプロダクトであり、金融安定性に対するリスクがあることをまさに示していると思う。適切なフレームワークが必要だ」と述べた。

USTの裏付けとして機能する暗号資産テラ(LUNA)は当記事執筆時点で、24時間で44.18ドルから60%以上下落し、16ドルを割っている。わずか1週間前には86ドル超で取引されていた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:UST Resumes Spiral After Quiet Day Orbiting 90 Cents