米決済大手ブロック(Block、旧スクエア)の株価は、同社のビットコイン(BTC)事業が上昇を抑制する要因となっている。本来であれば、ファンダメンタルズの改善から上昇しているはずでビットコインへの取り組みを減らすべき、と米みずほ証券のアナリスト、ダン・ドレフ(Dan Dolev)氏は顧客向けメモで指摘した。
ビットコインは過去2年、同社の粗利益の約4%を占めていたが、その比率は減少しているという。
ビットコインを除くと、ブロックの粗利益は伸びており、同社の決済サービス「Cash App」は3月、利益に大きく貢献したと同氏は述べた。
米みずほ証券は、ブロックの目標株価を215ドルから135ドルに引き下げる一方、買い推奨は維持した。ブロックの株価は年初から50%以上下落し、12日には約74ドル付近となっていた。
だがビットコインとの関わりを断つことは難しいだろう。CEOのジャック・ドーシー氏はビットコイン推進派として知られ、ブロックチェーンベースのLightning Networkの開発を支援し、Cash Appにビットコイン対応機能を追加するなどに取り組んでいる。
2022年第1四半期(1−3月期)、Cash Appのビットコイン取引高は17億3000万ドル、4300万ドルの粗利益を生み出した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ジャック・ドーシー氏(CoinDesk)
|原文:Block’s Stock Would Shine if It Not for Its Link to Bitcoin, Mizuho Says