【US市場】ビットコイン、3万ドル付近で推移──テクニカルチャートには反発サイン

ビットコイン(BTC)は17日、3万ドル付近で推移した。暗号資産市場は安定しつつあるように思えるが、トレーダーのセンチメントは依然として弱気。

アルトコインの値動きはまちまちで、ディセントラランド(MANA)は24時間で3%下落。一方、ライトコイン(LTC)は4%上昇した。

株式市場もまちまちな動きとなった。株式市場のボラティリティを示すシカゴ・オプション取引所のCBOEボラティリティ指数(VIX)は、下落傾向になっている。

テクニカル分析では、株式市場は売られ過ぎで、来週にかけて短期的な買いが活発になる可能性がある。ビットコインの日足チャートにも同様の傾向が表れた。

最新価格

●ビットコイン:30,077ドル、+1.81%
●イーサリアム:2,045ドル、+1.99%

●S&P500:4,089、+2.02%
●ゴールド:1,814ドル、+0.04%
●米国10年債利回り:2.97%

実現損失が上昇

先週の下落により、ビットコイン保有者の実現損失が拡大した。
時価総額に対する実現損失の指標は、昨年5月以来の高水準。損失の拡大は一般的に、2018年と2019年に見られたように、弱気相場の初期、あるいは後期に発生する。

損失は、ビットコインの市場価格がブロックチェーンに記録されているビットコイン保有者の平均購入コストを下回った時に発生する。

現在、実現価格(平均購入コスト)は2万3000ドル〜2万4000ドル付近で、ビットコインの重要なサポートラインとなる可能性がある。

出典:Glassnode

アルトコイン

●ApeCoinにイーサリアムからの移行提案:人気NFT「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の関連組織であるApeCoin DAOは、ネイティブ暗号資産ApeCoin(APE)をイーサリアムブロックチェーンから移行することについて、アバランチ(Avalanche)、フロー(Flow)と協議している。BAYCを展開するYuga Labsはメタバース「Otherside」の仮想土地販売でイーサリアムブロックチェーンの取引手数料が1億7600万ドルにのぼった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Glassnode
|原文:Market Wrap: Cryptos and Stocks Mixed Amid Bearish Sentiment