ジョイファ、3000万円を調達──デジタルスニーカーを展開

ジョイファ(Joyfa)は5月19日、プレシードラウンドで23万5000ドル(約3000万円)の資金調達を実施したと発表した。NFTを活用した、デジタルスニーカーのコミュニティを開発・運営していくという。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

Astar Networkの渡辺創太氏やWeb3 Foundationの大日方祐介氏がファウンダーを務めるNext Web CapitalやベンチャーDAO(分散型自律組織)を標榜するMetaCartel Ventures、NxGenなどが投資した。

ジョイファはこれまで、東京オリンピックの開会式のドレスを手掛けた「TOMO KOIZUMI」と協業するなど、デジタルファッション領域で事業を進めてきた。同社によると、スニーカーのコレクション市場は、2019年の60億ドルから2030年までに300億ドルに達するとみられており、NFTと掛け合わせた新たな市場を創出したい考え。

今後、3D技術を活用した「デジタル版のスニーカー」を作成し、NFTとして販売できるエコシステムを構築する。NFTの所有者は、ジョイファがローンチするアプリやサイト上で、スニーカーを展示できる。また、AR(拡張現実)を通して着用できるようにする。

将来的には、ガバナンスの機能を持ったトークンを発行し、エコシステムの意思決定にトークン所有者が参加できる仕組みを構築するという。また、5月19日から、4大元素(水・炎・風・土)をモチーフにした独自ブランドのデジタルスニーカー「Genso」のNFTを販売する。

|取材・テキスト:菊池友信
|トップ画像:Joyfaウェブサイトより