時価総額最大のステーブルコイン、テザー(USDT)を発行するテザー(Tether)は5月19日、最新の保証報告書を発表。第1四半期(1-3月期)に準備金のコマーシャルペーパー(CP)を242億ドルから201億ドルに17%削減した。
201億ドルの大部分(約180億ドル)は、投資グレードとされるA-1およびA-2のCP。4月1日以降、さらに20%削減しているという。2021年6月30日時点では、CPと譲渡性預金の合計は308億ドルで、当時の準備金の49%に相当した。
また、前四半期から現金預金は42億ドルから41億ドルへとわずかに減少、米国債は345億ドルから392億ドルに増加した。
デジタルトークンを含む「その他の投資」は、50億2000万ドルから49億6000万ドルへとこちらも微減。このカテゴリーは、テザーが詳細を開示していないため、保証報告書の中で最も問題の部分と考えられている。
さらにこの報告書は、5月上旬からの最近の暗号資産市場の下落を反映していない。
2021年2月のニューヨーク司法長官との和解の一環として、テザーは、ステーブルコインのテザー(USDT)の裏付け資産の詳細を四半期ごとに公表しなければならない。
テザーの総資産は現在824億ドル、12月31日の787億ドルから増加している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Tether Cut Commercial Paper Reserve by 17% in Q1, Accountants Say