ビットコイン(BTC)オプションの取引状況は、価格が2万9000ドル〜3万ドル付近で推移するなか、投資家の弱気センチメントが高まっていることを示している。
ビットコインは先週、2万4000ドル付近まで下落。20日時点で7週連続の下落となった。過去数カ月、アメリカの株式市場と高い相関関係を示している。
暗号資産調査会社デルフィ・デジタル(Delphi Digital)は20日の文書で、ビットコインのプット・コール・レシオが19日、12カ月ぶりの高水準0.72となり、データは「投資家の弱気センチメント」を示していると述べた。
「高いプット・コール・レシオは、投資家がビットコインの下落は続くかもしれないと考え、価格下落に対してリスクヘッジしていることを示しているだろう」とデルファイ・デジタルのアナリストは述べ、「昨年4月、ビットコインが2021年5月に50%以上下落する前に、プット・コール・レシオは0.96まで上昇した」と付け加えた。
当記事執筆時点、6万3000ビットコイン相当の建玉が5月27日に満期日を迎える。
暗号資産取引所Deribitは5月17日時点、70億ドルを超える建玉で、オプション市場をリードしている。4月28日〜30日の2日間で20億ドル減少した先月末から回復を見せている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Delphi Digital
|原文:Bitcoin Options Data Suggests Bearish Sentiment Among Investors