「短距離走ではなく、マラソン」と米投資会社ヴァルキリー(Valkyrie)のリサーチ責任者ジョシュ・オルシェビッチ(Josh Olszewicz)氏は、ビットコイン(BTC)の回復について語った。
ビットコインは年初から約37%下落し、再び3万ドルを割っている。同氏は下げ幅はさらに拡大するだろうと考えている。
「200週移動平均は2万2000ドル付近。実現価格、すなわちビットコインの最後の取引時点での平均価格は約2万3800ドル。底値を打つ動きは、今年起こるのであれば、少なくとも第3四半期(7−9月期)中、おそらく第4四半期(10-12月期中)になるだろう」と同氏は述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の金利引き上げなど、他の要因もビットコインの市場パフォーマンスに影響しているという。
同氏はまた、機関投資家が下落を主導している可能性があると考えている。チェーン上のビットコインの動きの平均サイズが数万ビットコイン規模だからだ。
「取引規模の大半は、確かに機関投資家サイズの取引が主導している」
だがオルシェビッチ氏は、市場の動きは機関投資家よりも個人投資家に依存する傾向が続いていると指摘した。暗号資産について学んでいる人たちが、「サバイバルできるかどうか」を試すためにこの弱気相場に参入してきているという。
「我々は以前にも、こうした動きを見たことがある。個人が初めてビットコインについて学ぶと、こうしたサイクルが繰り返される可能性がある。2018年以降、ビットコインを保有するウォレット数は2700万超から現在は4100万超に増加している」と同氏は述べた。
さらに「多くの人たちが、今起きていることに再びエキサイトしている」と付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:More Downside Ahead for Bitcoin, Says Top Valkyrie Analyst