ビットコイン(BTC)は25日、横ばいで推移した。アルトコインの多くは上昇し、先週からの損失を取り戻した。例えば、ディセントラランド(MANA)は24時間で3%上昇、ザ・サンドボックス(SAND)は7%上昇した。
また25日、米連邦準備理事会(FRB)は今月初めに開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨を公開、今後複数回の会合で0.5ポイントの利上げが行われる可能性を示した。
株式はわずかに上昇、ゴールドと10年債利回りは下落した。
最新価格
●ビットコイン:29,578ドル、+0.68%
●イーサリアム:1,950ドル、-0.59%
●S&P500:3,979、+0.95%
●ゴールド:1,853ドル、-0.64%
●米国10年債利回り:2.75%
建玉の増加
レンジ相場は通常、ボラティリティの上昇に伴う上抜け/下抜けで終わる。
ビットコインの永久先物市場の建玉(未決済の契約総数)は最近、増加している。アーケーン・リサーチは「建玉の急激な増加は、市場の大きな動きの前兆となる傾向がある」とレポートに記している。
投機の後退
現状は不確実性が高いため、トレーダーは強い強気/弱気の姿勢を明確にしていない。例えば資金調達率(永久先物市場でロングとショートのポジションに資金を供給するためのコスト)は過去数カ月、中立からマイナスの間で推移している。つまり、ショートポジションのトレーダーが優位となっている。
だが、ここしばらく、資金調達率が大きなマイナスになることはなかった。これは通常、底値付近で見られる現象だ。同様に資金調達率の極端な上昇は通常、価格ピーク時に起きる。つまり、最近の資金調達率の動きは、2020年〜2021年にかけての強気相場を支えた過剰な投機が後退したことを示している。
アルトコイン
●Terra 2.0とLUNAのエアドロップ:ステーブルコインTerraUSD(UST)とネイティブ暗号資産テラ(LUNA)の価値がほぼゼロになってから約2週間、テラ(Terra)ブロックチェーンのリバイバルプランが具体化しつつある。テラの次の展開について、コミュニティを二分するような議論が行われた。結論は、今週末に現行のチェーンと並行して「Terra 2.0」を立ち上げ、テラ(LUNA)保有者に徐々に補償を行い、売り圧力を軽減していくという計画だ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Arcane Research
|原文:Market Wrap: Metaverse Tokens Rise; Crypto Analysts Expect More Volatility