世界中の暗号資産取引所が、市場の危機的状況を感じている。
この数週間で、中南米トップの暗号資産取引所Bitsoは80人のスタッフを解雇、アルゼンチンのBeunbitはスタッフをほぼ半減させ、中東のRainは「数十人」を解雇したと伝えられた。
アメリカでは、コインベース(Coinbase)が2日、人員削減を発表。「当面の間、新たな役割と補充のための人材採用を停止する。また多くの内定を取り消しにする」と人事責任者のL.J.ブロック(L.J.Brock)氏はブログに記した。
削減は「現在の市場状況と事業の優先順位付けの取り組みに対応するため」という。同社はまだ入社していないスタッフの「多くの採用内定」を取り消し、2週間の採用活動の停止を「現状のマクロ環境が続く限り」延長する。
「迅速に適応し、今行動することで、現状のマクロ環境を乗り切り、さらに強くなり、さらなる健全な成長とイノベーションを可能にする」(ブロック氏)
同様に、暗号資産取引所ジェミニ(Gemini)も2日、スタッフの10%、約100人を解雇すると発表。創業者のウィンクルボス兄弟は、暗号業界は今、「暗号の冬」とも呼ばれる「静止期間に移行しつつある収縮期」にあると述べた。
「この状況は、現在のマクロ経済的・地政学的混乱によって悪化しつつある。我々だけではない」と兄弟は付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Coinbase Announces Cost-Cutting Measures as Crypto Firms Face Bear Market