イーサリアム・ブロックチェーンは8日、来たるべき「The Merge」に向けた最初の本格的なリハーサルを成功させた。
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)で稼働していたテストネット「Ropsten」を、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)で稼働しているビーコンチェーン(Beacon Chain)に統合。このプロセスは、(すべてがうまくいけば)わずか数カ月後にはイーサリアムのメインネットワークで実行されることになる。
The Ropsten network just merged!
— Bitfly (@etherchain_org) June 8, 2022
One of the last testnets until we merge on the #Ethereum mainnet🐼https://t.co/3lvlUfcAT4 pic.twitter.com/knd1IBlD8A
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を進めているイーサリアムにとっては、大きなマイルストーンとなった。
現在、ビーコンチェーンは、現行のPoWチェーンと並行して稼働している。ビーコンチェーンは、いわばPoS移行に向けた調整用のチェーンで、すでにバリデーターが新しいブロックを作成し、検証している。十分にテストされ、安全が確保された後、ビーコンチェーンと現行のイーサリアムのメインネットは統合され、イーサリアム・ブロックチェーンはPoSブロックチェーンに移行する。
PoWからPoSへの移行は、複雑なプログラム変更を伴うプロセスであり、さまざまなテストネットで何度もテストを行う必要がある。今回のテストネット「Ropsten」の統合は、初の本格的なリハーサルとなるものだ。
引き続き、今後数カ月のうちに、テストネット「Goerli」と「Seoplia」でもリハーサルが行われる予定だ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum’s Ropsten Testnet Has Completed Its Merge