イーサリアムの低迷は2018年に類似:米モルガン・スタンレー

最大のアルトコイン、イーサリアム(ETH)はビットコイン(BTC)のパフォーマンスを下回っている。これはまさに2018年の低迷期に見られたことだと米モルガン・スタンレー(MS)は6月13日、レポートで述べた。

米ドルの流動性が市場から失われ、米連邦準備理事会(FRB)による金利引き上げが暗号資産に打撃を与えているとシーナ・シャー(Sheena Shah)氏が率いるアナリストらは記した。イーサリアムは2021年11月の最高値から約75%下落している。

「イーサリアム/ビットコイン(ETH/BTC)の下落は、暗号資産市場のより広範な熱気が薄れているサイン」であり、価格変動がビットコインよりも大きいアルトコインから資金が逃げ出しているとした。

イーサリアムの価格サイクルは2018年と類似しているが、今回は主に機関投資家が取引を牽引しているとアナリストらは指摘。2018年は個人投資家の割合がはるかに高かった。

2021年にビットコインを購入した投資家は今、損失を出しており、2017年の高値1万9500ドル程度まで注目すべき明白なテクニカルレベルは見られないとレポートは付け加えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Morgan Stanley Says Ether Underperformance Echoes Crypto Downturn of 2018