ビットコイン、前サイクルの高値を下回る──一時1万7000ドル台まで下落

ビットコイン(BTC)は18日(日本時間19日未明)、1万8500ドルを割り、先週まで横ばいとなっていた2万ドル〜2万3000ドルのレンジを回復することはできなかった。

当記事執筆時点では1万8319ドルまで下落、過去24時間で10.8%下落した(その後、一時1万7000ドルまで下落、日本時間19日10時頃には1万8900ドル付近となっている)。CoinGeckoによると、ビットコインの時価総額は約3500億ドルまで落ち込み、11月の史上最高値時から73%減少している。

また今回の下落では、きわめて重要な価格レベルを割り込んだ。すなわち、前回、2017年末の上昇サイクル時の史上最高値1万9783ドルを下回った。

ビットコインは過去にも、おおむね数カ月〜2年で、価格が上昇した後に急落している。暗号資産トレーダーや投機家はこうした期間を「サイクル」と呼び、新しい価格目標を設定する際に過去の価格水準を参考にすることが多い。

一部の暗号資産トレーダーは、ビットコインが前回のサイクルの高値を下回ることはないとの説を主張しており、この説は2018年の価格下落の際には成立したが、今回は当てはまらなかった。

前回のサイクルでは、2017年12月に当時の史上最高値1万9783ドルに達した後、わずか1カ月後には4桁台まで下落した。

2013年〜2014年のサイクルでは、ビットコインは1127ドルの当時の史上最高値を記録、2018年の価格下落の際にはこのレベルを下回ることはなかった。

イーサリアム(ETH)も12.4%下落して、948ドルとなり、2017年〜2018年のサイクルの高値1448ドルを大きく下回った。

その他の主要暗号資産は、ビットコインとイーサリアムよりは下落幅が小さかった。ソラナ(SOL)は8.6%下落して29.08ドル、カルダノ(ADA)は9.1%下落して44セント、エックスアールピー(XRP)は6.1%下落して30セントとなった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Market Tumbles As Bitcoin Breaks Previous Cycle’s Highs