ビットコイン(BTC)マイニングのビットファームズ(Bitfarms)は、負債を減らすために過去1週間で保有するビットコインの半分近くを約6200万ドル(約84億円)で売却した。
21日のプレスリリースによると、同社は「資金の流動性を改善し、バランスシートを強化」するために長期保有戦略を調整している。3000ビットコインを売却したことで、保有高は3349ビットコインまで減少したという。
ビットコイン価格の低迷はマイニング事業者の利益率低下に拍車をかけている。すでにマイニング事業者の多くは事業資金のために多額の借り入れを行っている。
ビットファームズは多くのマイニング事業者と同様に、マイニングしたビットコインを資産として計上し、借り入れと株式公募で資金を調達し、事業拡大と運用コストに充てる戦略を取っていた。だがビットコイン価格が下落したことで、相対的にバランスシート上で負債が膨らんできている。
最高財務責任者のジェフ・ルーカス(Jef Lucas)氏は21日のリリースで「我々は依然として、ビットコイン価格の長期的な上昇に強気であり、今回の戦略変更によって我々は、世界クラスのマイニング事業を維持し、成長させていくという最優先事項に集中することができる」と述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットファームズのマイニング機器(CoinDesk)
|原文:Miner Bitfarms Sold Almost Half Its Bitcoin to Reduce Debt