ショート・ビットコインファンドから大きな流出──ネガティブセンチメントはピークか

ビットコイン(BTC)が先週、2020年以来の低水準まで下落したことで、投資家はビットコインのさらなる下落から利益を得るよう設計されたファンドのポジションを整理した。

6月17日までの1週間、ショート・ビットコインファンドは580万ドルの純流出となったと暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)は20日に発表したレポートに記した。週初めには、こうしたファンドの運用資産残高(AUM)は過去最高の6400万ドルとなっていた。

ショート・ビットコインファンドからの投資家の撤退は「ネガティブセンチメントがピークに近いことを示しているかもしれない」(コインシェアーズ)。

暗号資産ファンド全体では3900万ドルの純流出となった。運用資産残高も363億ドルまで落ち込み、2021年2月以来の低水準となった。

一部の投資家が下落局面を買っている(押し目買い)との見方を裏付けるように、ビットコインファンドは2800万ドルの純流入となった。

イーサリアム(ETH)ファンドはPoS移行「The Merge」に対する投資家の懸念もあって、11週連続の純流出。先週の流出額は7000万ドルで、年初からの流出額は4億5900万ドルとなった。

一方、ソラナ(SOL)ファンドはイーサリアムの低迷から恩恵を受けている可能性がある。前週は70万ドルの純流出、年初からの資金流入は1億900万ドルに達している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:CoinShares Report Shows Major Outflows From Bitcoin Short Funds