ゲームに特化したブロックチェーンの開発を進めるOasysは、世界で3000万人が利用する暗号資産ウォレットのメタマスク(Metamask)を手がけるコンセンシス(ConsenSys)と戦略的パートナーシップを結んだ。
6月22日(米東部時間)付の発表によると、コンセンシスはOasysに対してインフラ面での支援を行う。Oasysはメタマスクの利用を推奨することでコンセンシスをサポートする。
Oasysによると、アジアを中心にブロックチェーンゲームが普及する上で、ゲームプレイのための暗号資産用ウォレットの開設と、ゲームへの接続の複雑さがユーザーにとっての課題となっている。
コンセンシスはジョセフ・ルービン氏が創設した企業で、同氏はイーサリアムブロックチェーンの開発に深く関与してきた。メタマスクは、月間アクティブユーザー数(MAU)が3,000万を超える最も人気のある暗号資産ウォレット。
また、コンセンシスは2020年に、米銀最大手のJPモルガン・チェース(JPM)が開発してきたブロックチェーンの「Quorum」を買収。同時に、JPMから戦略投資を受けている。今年4月には、4億5000万ドル(約609億円)の資金を新たに調達し、企業評価額が70億ドル(約9480億円)に達したことを明らかにした。
Oasysは、ゲームに特化したProof of Stake(POS)を採用するブロックチェーンプロジェクトで、チェーンを運用するバリデータは、バンダイナムコ研究所などのゲーム会社やWeb3企業を含む21社で構成されている。
同日の発表文によると、今回の提携には、Oasysのメインデベロッパーであるdoublejump.tokyoも参画するという。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:Oasysの発表文より