暗号資産ブローカーのボイジャー・デジタル(Voyager Digital)は、財務危機に直面している暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital :3AC)に対して「債務不履行通知」を発行した。同ヘッジファンドが1万5250ビットコイン(BTC)と3億5000万ドル相当のUSDコイン(USDC)による合計約6億7000万ドル(約908億円)の融資について必要な支払いを行わなかったためだ。
ボイジャーはまた、アラメダ・ベンチャーズ(Alameda Ventures)が提供した2億ドルの現金およびUSDコインの緊急融資枠から、7500万ドルを引き出したと発表した。ボイジャーは27日午前中時点で、1億3700万ドルの現金および暗号資産を保有、投資銀行Moelis & Co.を財務アドバイザーとして起用した。
ボイジャーの株価は先週、3ACへの投資を明らかにしたことで60%以上急落している。
「我々は、顧客の流動性要求を満たし続けることができるよう、バランスシートの強化と選択肢の追求に懸命かつ迅速に取り組んでいる」とボイジャーのCEO、ステファン・エーリッヒ(Stephen Ehrlich)氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Voyager Digital Issues Default Notice to Three Arrows Capital