暗号資産レンディングのセルシウス(Celsius)が約150人の従業員を解雇した。週末、イスラエルのメディア「Calcalist」が伝えた。同社は先月、顧客の資金引き出しを停止するなど財務危機に直面している。
同社の従業員数(役員を含む)はリンクトイン(LinkedIn)によると約650人、20%以上が影響を受けたことになる。
セルシウスは債務超過の可能性に直面し、不透明な状況にある。6月には「極端な市場環境」を理由に顧客の資金引き出しを一時停止し、その後、企業再建の専門家を起用。6月中旬の混乱を受けて、「資産の保全と保護」のための選択肢を探っていると述べた。
ゴールドマン・サックスはセルシウスから資産を買い取るために、投資家から20億ドルを調達しようとしていると伝えられた。一方、暗号資産取引所FTXは、財務状況を調べた後、セルシウスの買収を見送ったとされる。
暗号資産業界では弱気相場のなかでレイオフが相次いでいる。コインベース(Coinbase)は6月に1100人以上を解雇し、バイビット(Bybit)、フォビ(Huobi)などもレイオフを行っている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Crypto Lender Celsius Cuts 150 Jobs Amid Restructuring: Report