暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の取引高は、同取引所が7月8日に取引手数料を無料としたことで急増した。
バイナンスは協定世界時8日14時(米東部時間8日10時)に、13の取引ペアの取引手数料を無料とした。これにより取引高は急増、ビットコイン/テザー(BTC/USDT)の取引高は1時間で32万ドル(約4400万円)にのぼった。2020年3月以来、1日の取引高でも、これほどの水準にはなっていない。
バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ氏は、取引高の急増は取引高ランキングの上位を狙う人たちによるものと述べた。
「我々はVIPの基準から取引高を除外する予定だ。ウォッシュトレードにつながるインセンティブをすべて取り除く」と同CEOはツイートした。ウォッシュトレードとは、価格を意図的に吊り上げる目的で特定の資産を売買することをいう。
バイナンスは7月6日に手数料を無料とすることを発表、設立5周年記念となる8日から実施した。
市場が弱気相場となるなか、バイナンスなどの暗号資産取引所は、小さくなったパイをより堅実なものにするために、プラットフォームにユーザーを引きつけ、維持する方法を模索している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Binance
|原文:Binance Volume Surges After Zero Trading Fee Policy Goes Live