コインベース・グローバル(Coinbase Global)はライバルにシェアを奪われており、弱気相場の中で損失が拡大するリスクがあると、米みずほ證券のダン・ドレフ(Dan Dolev)氏は顧客向け文書で述べた。
ドレフ氏はコインベースの7月の取引高を約12億ドルと推定、2021年12月の約70億ドルから大きく減少している。またグローバルな取引高のシェアは7月にわずか2.9%まで下落したという。2022年第1四半期は平均5.3%、2021年11月のピーク時は8〜9%だった。
また7月、取引高ランキングも14位となったという。昨年11月は4位だった。
一方、バイナンス(Binance)は依然として取引高で世界最大の取引所となっており、7月の取引高は約110億ドル。昨年11月の329億ドルからは減少している。
「この傾向はコインベースにとっては問題」とドレフ氏。取引所間の競争激化により、マーケティングコストは増加し、手数料率が注目される可能性は高くなる。「これらはすべて、取引高の低迷とともに今後の収益性を圧迫する可能性が高いと我々は見ている」。
ドレフ氏は、同社の格付けを引き続き「ニュートラル(中立)」とし、目標株価を45ドルから42ドルに引き下げた。株価は14日、わずかに上昇し、53.96ドルとなっている。
ゴールドマン・サックスは6月下旬、同社の格付けを「売り」に下げ、コストを大幅に削減する必要があると述べている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Coinbase’s Market Share Tumbles to Less Than 3%: Mizuho