ビットコイン(BTC)の生産コストは、米銀最大手のJPモルガン・チェースによると、弱気相場とマイニング効率の向上によって6月はじめの2万ドル付近から約1万3000ドルまで下落している。
ビットコインの生産コストの低下は「ケンブリッジ・ビットコイン電力消費量インデックス(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index:CBECI)に見られる電力使用量の減少」に起因しているという。
だが一方で「ハッシュレートはこの数カ月、変動しているが、明確な下降傾向は見られない」とニコラス・パニギスツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏率いるJPモルガンのストラテジストらは顧客向け文書に記した。
収益性の改善は、マイニング企業にとっては現金を確保するために保有するビットコインを売却する必要性が小さくなったことを意味する。しかし、生産コストの低下は、ビットコイン価格全体にとってはマイナスと見なされるかもしれないとJPモルガンは付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Bitcoin Production Cost Has Dropped to About $13K, JPMorgan Says