暗号資産(仮想通貨)企業に対するベンチャーキャピタル(VC)投資は2022年上半期、暗号資産価格の下落、テラUSD(UST)の崩壊、セルシウスやスリー・アローズ・キャピタルの破綻などの影響を受け、前年同期比26%減となった。
2022年上半期、暗号資産企業へのVC投資は93億ドル、前年同期は125億ドルだった(Crunchbaseのデータによる)。
実は投資件数は456件から534件に増加しており、1件あたりの投資額が小さくなったことを示している。
第2四半期(4-6月期)の投資額は42億ドル、前年同期とほぼ同じで、第1四半期からは10億ドルの減少となった。
VC投資は世界的な弱気相場の影響を受けて、複数の業界で減少している。GlobalDataによると、アメリカでのVC投資は2022年上半期、前年同期から22%減少して、1231億ドルとなった。
暗号資産企業へのVC投資は、昨年2021年は特に好調だった。2021年第4四半期には61億ドルという記録的な額となった。
とはいえ、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)のようなVCは積極的な姿勢を維持。5月には45億ドルという大規模な暗号資産ファンドをローンチしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Crypto VC Investments Drop 26% in First Half of 2022