ビットコイン(BTC)は19日午後、2万3000ドルを突破し、当記事執筆時点では2万3350ドル付近。2日間で12%以上上昇し、6月13日に大幅に下落して以来の水準となっている。
投資家センチメントを示す「Crypto Greed & Fear Index」は「極度の恐怖」から「恐怖」に移行、10ポイント上昇して30となり、4月以来の数値となった。
アルトコインも上昇し、ダッパーラボのフロー(FLOW)は24時間で16%上昇した。イーサリアム(ETH)も6.9%上昇して1560ドル付近。イーサリアムは一貫してビットコインのパフォーマンスを上回っており、18日50日単純移動平均線(SMA)を突破している。
最新価格
●ビットコイン:23,183ドル、+7.8%
●イーサリアム:1,550ドル、+6.4%
●S&P500:3,936.69、+2.8%
●ゴールド:1,710ドル、+0.0%
●米国10年債利回り:3.02%、+0.06%
利上げは0.75%か1%か
厳しいマクロ経済環境はビットコイン価格、より直接的にはインフレの見通しとFRB(米連邦準備理事会)にとって、日常のありふれた出来事になっている。注目すべきは、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で設定される政策金利に関する確率が最近変化していることだ。
CEM(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループのFedWatchによると、次回のFOMCで利上げが0.75%となる確率は66.8%。7日前は92.4%だった。さらに利上げが1.0%となる確率は7.6%から33.2%に上昇した。1.0%の利上げは、暗号資産にとって弱気と受け取られる可能性が高い。
現時点では、ビットコインが上昇しているため、トレーダーはこの変化を軽視しているようだ。
アルトコイン
●イーサリアム、50日単純移動平均線を突破:イーサリアムは4月以来、初めて重要なテクニカルレベルを上回り、ビットコインのパフォーマンスを上回っている。ただし、反発は短期間に終わるかもしれないとあるテクニカル分析者は述べた。
●Audius、トークンを使ったチップを許可:イーサリアムとソラナベースの音楽ストリーミングサービスAudiusは、リスナーがプラットフォームのガバナンストークン、Audioを使ってアーティストにチップを送ることができるようにし、クリエイターがコンテンツを収益化できる機能を提供する。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Breaks Above $23K as Investor Fears Recede