ドバイのリーダーたちは、ドバイを世界トップ10に入るメタバース経済圏にしようとしている。
7月18日、WAM(国営エミレーツ通信社)で発表された「ドバイ・メタバース戦略」は、2030年までに1000社以上のブロックチェーンおよびメタバース企業の誘致と、4万以上のバーチャル・ジョブのサポートを目指すもの。
「ドバイ経済をさらに活性化させ、ブロックチェーン企業の数を現在の5倍にするというUAE政府のビジョンをサポートする」(WAMでの発表より)
メタバースは「イノベーティブなソリューションを提供し、人々の生活にポジティブなインパクトを与え、ドバイを新たな経済的チャンスを提供する世界で最もスマートなハブの1つにする」というUAEの取り組みを促進すると期待されている、とAI・デジタル経済担当のウマル・ビン・スルターン・ウラマー大臣は述べた。
発表によると、メタバースの重要な構成要素となるVR(仮想現実)、AR(拡張現実)は現在、UAEで6700の雇用を生み出し、約5億ドル(約690億円)の経済効果を生み出しているという。
コンサルタント会社のPwC(プライスウォーターハウスクーパース)は2020年のレポートで、VRとARテクノロジーは2030年までにUAE経済に40億ドル(約5530億円)をもたらす可能性があると述べた。
UAEの他にも、中国・上海市は先日、独自のメタバース戦略を発表。2025年末までに3500億人民元(約520億ドル、約7兆2000億円)相当のメタバース経済を築くとしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Dubai Unveils Metaverse Strategy, Aims to Attract Over 1,000 Firms