PUBGのプレイヤーは今夏、ゲームに勝って仮想通貨の賞金を獲得可能に

仮想通貨ゲームマーケティングを提供するスタートアップ、リフェリウム(Refereum)は、オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」の主要な競合「プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PlayerUnknown’s Battlegrounds=PUBG)」との提携を結んだと発表した。

この提携により、PUBGのプレイヤーは賞金として、リフェリウムのトークン、リフェリウム(RFR)を獲得することができる。初期キャンペーンには、同社からRFRを供給する予定だと、リフェリウムはCoinDeskに述べた。

「リフェリウムはPUBGに、ゲームのログインシステムへの特別なアクセス権を与えてもらい、PUBGのプロダクションAPIへのアクセスを通して、弊社のクエストテクノロジーをゲームに密に統合させました」と、リフェリウムのCEO、ディラン・ジョーンズ(Dylan Jones)氏はCoinDeskに語った。

初期キャンペーンは2019年8月20日まで続く。その期間、PUBGのプレイヤーは、PUBGに直接ログインし、試合に勝つといった成果を挙げることで、賞金を獲得できる。リフェリウムはこれまでに、「ステート・オブ・ディケイ2(State of Decay 2)」、「フォートナイト」、「エイペックス・レジェンズ(Apex Legends)」、そして「バトルフィールド(Battlefield)」などのゲームに賞金を提供したことがあると述べた。

リフェリウムは、2018年2月にトークンのプライベートセールを通して、3200万ドル(約34億5800万円)を調達したとしており、魅力的な新しいゲームの販売促進と視聴において、ゲームメーカー、動画配信者、プレイヤーをよりうまく連携させるためにRFRトークンを生み出した。

ゲーム会社は、自社ゲームを影響力のあるユーザーにツイッチ(Twitch)などのゲーム動画配信プラットフォームでプレイしてもらうだけでなく、その他のプレイヤーにその動画配信を視聴してもらうことを望んでいる。リフェリウムは賞金がそれを促し、賞金をブロックチェーン上に記録することで、透明性と公平性が高まるとしている。

PUBGは、フォートナイトと競合する、アリーナスタイルのゲームの1つ。ゲーム配信システム、スチーム(Steam)上のPUBGプレイヤーは1日約35万人に上るとスチームの統計データ「スチーム・チャーツ(Steam Charts)」は示している。

ジョーンズ氏は次のように語った。

「PUBGは熱心なファンに報酬を与えることを望むゲームの好例です。その目的でブロックチェーンを活用することは、少額決済を可能とし、有名プレイヤーにのみ賞金を出すのではなく、規模に関係なくプレイしているインフルエンサー全体を取り込むのに役立ちます」

リフェリウムによると、プレイヤーRFRを武器やスキンなどのゲーム内アイテムやゲームそのものの購入に使用でき、お気に入りの動画配信者へのチップとしても使用できる。

ゲーム販売促進領域に参入しているのはリフェリウムだけではない。新規コイン公開(ICO)で資金調達したロシアのスタートアップ、ジ・アビス(The Abyss)もその1つだ。同社は、その販売促進テクノロジーを使用して、フォートナイトのメーカー、エピック・ゲームズ(Epic Games)のゲームエンジンである「アンリアル・エンジン(Unreal Engine)」上でのゲーム開発を促すという契約をエピック・ゲームズと結んでいる。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:PUBG image via Shutterstock
原文:PUBG Players Can Get Crypto Rewards for Winning Games This Summer