AI(人工知能)やブロックチェーンを用いたグルメSNS「シンクロライフ」を運営するGINKANは7月25日、三菱UFJニコスと共同で、クレジットカードの利用履歴でトークンを得られる実証実験を始めた。
実証実験を通じてこの取り組みが実現すれば、ユーザーは飲食代金をクレジットカードで決済し、その利用明細のデータに基づいた利用金額の一部を「シンクロコイン(SYC)」で受け取ることができる。実験は三菱UFJニコスの社員が同社加盟の飲食店を利用して、約1カ月間行われる。25日付の発表文によると、将来的には2社の機能やデータベースを活かし、新しいマーケティング手法の確立を目指す。
シンクロライフは7月から「食べるだけでトークンが貯まる」サービスを開始している。ユーザーは同社加盟店で飲食することで会計金額の1%〜5%相当のシンクロコインを受け取ることができるという。シンクロコインは現在、海外の仮想通貨取引所で上場されており取引されている。また同社は、シンクロコインをギフトやクーポンに交換できる仕組みを今年中に作り上げていく。
シンクロライフ・アプリでは現在、代金支払い時に店舗から提供されるQRコードを読み取ることで同アプリのウォレットに還元される。今回の実証実験では、カードの決済履歴を用いることで、QRコードを読み取る手間を省く。
シンクロライフを運営するGINKANは、「本実証実験を機に三菱UFJニコスとの協業に向けた様々な検討を加速させる」とコメント。GINKANは7月17日に、オリエントコーポレーション(オリコ)と資本業務提携を結び、オリコを引受先とする第三者割当増資を行ったと発表していた。
文:小西雄志
編集:佐藤茂
写真:プレスリリースより