1カ月で100万人、ブラジル「Nubank」の暗号資産サービスユーザー

世界最大のデジタル銀行といわれるブラジルの「Nubank」は、暗号資産(仮想通貨)取引サービスのユーザーが100万人に達したと7月26日に発表した。6月にサービスをスタートさせてから、まだ1カ月しか経っていない。

同行は2021年5月に「Nucripto」を立ち上げ、6月に同行ユーザー4650万人に対して提供を開始、1年以内での100万人達成を目指していた。

Nucriptoでは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の売買が可能。Nucriptoは、米パクソス(Paxos)が提供する暗号資産取引・カストディサービスを利用している。

同行は5月、ビットコインへの確信を示すために、保有する現金の約1%をビットコインに投資すると発表した。

「Nubankは、複雑さを排除するという価値観をすべてのプロダクトに浸透させている。暗号資産は、興味を持った人が最初の一歩を踏み出すことが難しい、複雑なシステムを備えたマーケットであるため、この価値観がさらに重要になっている」と同行暗号資産部門の責任者トマズ・フォルテス(Thomaz Fortes)氏は声明で述べた。

25日、メキシコに拠点を置く暗号資産取引所Bitsoも、ブラジルでのユーザーが100万人に達したと発表した。ブラジルは、現地の大手取引所Mercado Bitcoinが500万人以上のユーザーを抱えている。

Nubankはトークン化市場も狙っていると同行のダビド・ベレス(David Vélez)CEOは26日、ブラジルのニュースメディア、NeoFeedに語った。詳細は明らかにしていない。

先週、ブラジル最大の民間金融機関イウタ・ウニバンコ(Itaú Unibanco)もトークン化プラットフォームの計画を発表している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Nubank
|原文:Brazil’s Largest Digital Bank Nubank Reaches 1M Crypto Users After Just a Month