イーサリアムブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行は間近なようで、イーサリアム財団のメンバーが移行は暫定的に9月中旬を見込んでいると発言したとバンク・オブ・アメリカは先週、調査レポートに記した。
「PoSはイーサリアムブロックチェーンのエネルギー消費を99%以上減少させ、投資家がネットワーク・バリデーターとして利回りを得るための参入障壁を下げ、イーサリアムの供給/需要のダイナミクスを変える」と同行はネイティブ暗号資産イーサリアム(ETH)に触れた。
PoS移行、いわゆる「Merge(マージ)」は予定されている5つのアップデートの1つ目であり、2つ目のアップデート「Surge(サージ)」の前触れにもなるとレポートは述べた。サージは、イーサリアムのスループットを約15トランザクション/秒(TPS)から約10万TPSに向上させるものであり、同時に取引手数料を削減するものだという。
スケーラビリティを改善しない限り、イーサリアムが支配的なブロックチェーンとして残る可能性は低いと同行は述べた。
バイナンス・スマート・チェーン(BSC)、トロン(Tron)、アバランチ(Avalanche)、ソラナ(Solana)などの新しいブロックチェーンが、PoSメカニズム、高いスケーラビリティ、低い取引手数料によってイーサリアムから市場シェアを奪っていると同行は指摘。これらの特徴は「分散型アプリケーションのWeb3エコシステムが出現する際の鍵となりそうだ」と付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:BofA Says Ethereum Needs Scalability Improvements to Hold Its Market Position