ビットコイン(BTC)は8月1日、平均より低い取引高のなか、3%下落で週をスタートした。年初からは51%下落。
ビットコインのドミナンス(暗号資産全体の時価総額に対するビットコンの時価総額の割合)は42%にとどまっている。1月1日は40%、4月1日は41.8%だった。
株式市場では、S&P500は0.5%下落、ダウ平均は0.3%下落、IT企業の多いナスダック総合指数は0.4%下落した。
ソフトウェア企業でビットコインの大口保有者である米マイクロストラテジーは2日、第2四半期決算を発表する。アナリストは平均して、第1四半期の1株あたり11.58ドルの損失に続き、1株あたり7.27ドルの損失を予測している。
ビットコインと同社の株価の30日相関関係は0.85、株価がビットコイン価格と密接に結びついていることを示している。
アルトコインでは、イーサリアム(ETH)は先週の9%上昇のあと、1日に4.5%下落した。ポルカドット(DOT)も8.5%、コスモス(ATOM)も7%下落した。
最新価格
●ビットコイン:22,980ドル、-3.7%
●イーサリアム:1,625ドル、-5.6%
●S&P500:4,118.62、-0.3%
●ゴールド:1,788ドル、+1.4%
●米国10年債利回り:2.61%、-0.04
ビットコインは一歩後退
ビットコインオプション市場の権利行使価格別の建玉を見ると、最も注目すべき変化は2万3000ドルで購入されたプットの増加だ。トレーダーは、価格が2万3000ドルを割るケースに備えている。一方、コールの建玉は2万5000ドルが最も多くなっている。
オプション市場の動向は、ビットコインの「実現価格」、つまり購入コストと関連づけて考えることができる。
ビットコインの現在の実現価格は2万1000ドル。ビットコインは6月に一時、実現価格を下回り、今は実現価格を上回っている。実現価格を上回っていることは、多くのビットコイン投資家にとって、価格が利益の出る範囲に移動したことを意味する。
休眠コインが支えるビットコイン価格
10年以上動いていないビットコインの数が増え続けている。紛失してしまったビットコインが含まれているかもしれないが、売るつもりのない投資家がいるようだ。
休眠している250万ビットコインは、現在すべての取引所で保有されている240万ビットコインを上回っている。
アルトコイン
●Chiliz、FCバルセロナのWeb3の取り組みに1億ドル投資:ファントークプラットフォーム「Socios(ソシオス)」を展開するChiliz(チリーズ)が、FCバルセロナのデジタルコンテンツ制作部門Barca Studios(バルサ・スタジオ)の株式24.5%を取得した。チリーズのネイティブ暗号資産CHZは24時間で10%上昇している。
●DeFiのAave、ステーブルコインの提案を可決:独自のステーブルコインを立ち上げるという、DeFiプロジェクト、Aave(アーベ)コミュニティの提案は週末、99%の賛成を得て可決されました。ステーブルコインGHOは当初、イーサリアムネットワーク上で利用可能になる予定だ。
●イーサリアム、オプション市場で初めてビットコインを上回る:イーサリアムがオプション市場で初めてビットコインを上回った。プット・コール・レシオが年初来の低水準となり、強気モーメントを示していると、暗号資産デリバティブ取引所Deribit(デリビット)は述べた。
●ティファニー、5万ドルのCryptoPunkペンダントを発表:ダイヤモンドが散りばめられたペンダントは、現物のペンダントと交換可能なNFTとして販売される。購入できるのは、CryptoPunkの保有者のみ。このニュースを受けて、CryptoPunkのフロア価格(最低入札価格)は10%上昇している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Starts the Month in Negative Territory