大口トレーダー、ビットコインに超強気:調査

ビットコイン(BTC)は依然として最高値を大きく下回り、楽観視する理由はほぼないように思える。だが、一部の大口トレーダーはそうではなく、バラ色の見通しを貫いている。

シカゴに拠点を置き、機関投資家や大口取引を行う企業と売買を行うマーケットメイキング会社のCumberland(カンバーランド)は顧客を対象に調査を行い、楽観的な見方が多いことを明らかにした。

平均的な回答者は、価格低迷が完全に終わったとは考えておらず、ビットコインは現在の約2万3500ドルから1万6000ドルまで下がると考えているが、大きな反発を予想しており、今年中に3万2000ドルまで上昇すると考えている。

「激しい売りの後でも、回答者は依然として確信犯的に強気だった」と今週発表されたレポートは記している。

「弱気相場であっても、その方向性は揺らがない。結局のところ、我々のほとんどはビットコインを信じているから暗号資産の世界にいる。仮に我々が強気でなければ、おそらくまだ、外国為替取引をしていただろう」

FRBが金利をどうするか

しかし、この上昇予想の大きさは、回答者がナスダックの上昇はわずか4%と考えており、株式と暗号資産が密接に相関していることを考えると驚きだ。

「暗号資産の冬」は長く続くという話は、多くの投資家を不安にさせるため、大口取引を行う専門家たちの強気姿勢は際立っている。だが、株式市場などと同様に、暗号資産の先行きはFRB(米連邦準備理事会)が金利をどうするかに左右されるだろう。

実際、カンバーランドの顧客もそう考えている。「ポジティブな影響にせよ、ネガティブな影響にせよ、最も頻度の高い反応がFRBによる動きで引き起こされることは明らか」とレポートは記している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Huge Traders Remain Super Bullish on Bitcoin Despite Crypto Carnage