ビットコイン(BTC)は8日早くに2万4000ドルを超えた。数のチャートを見ると、協定世界時(UTC)10時〜12時の間に上昇している。現在(日本時間9日9時30分頃)は2万3800ドル付近。
ビットコインの上昇は、ほとんどの場合、株式市場と連動している。8日、ダウ平均は0.09%上昇、IT株の多いナスダックは0.10%下落、S&P500は0.12%下落した。ビットコインと3つの株式指数の相関関係は0.60以上を維持しており、ビットコインの値動きと株価の相関関係は依然として強い。
ビットコインはアメリカの取引時間外に上昇しているため、トレーダーは価格が引き続き、株式と連動するかどうかに注目しているかもしれない。
イーサリアム(ETH)は3.5%上昇、これもアメリカの夜の時間帯に起きている。アバランチ(AVAX)は2%上昇、チェーンリンク(LINK)は9%上昇した。
最近価格
●ビットコイン:23,929ドル、+3.1%
●イーサリアム:1,784ドル、+4.1%
●S&P500:4,140.06、-0.1%
●ゴールド:1,806ドル、+1.9%
●米国10年債利回り:2.77%、-0.07
ビットコイン、買われすぎから反落
ビットコインの1時間足チャートは、協定世界時(UTC)10時〜12時(日本時間8日19時〜21時)にかけて、平均以上の取引高で大きく上昇した。
米東部時間は朝を迎え、ビットコインは3%上昇して、2万4000ドルを超えた。RSI(相対力指数)も83まで上昇したが、その後、価格とともに反落した。
ビットコインはチャートを見ると、トレンドラインに沿って上昇を続けそうだ。トレンドラインは、他のテクニカル指標と併用することで値動きの方向と強さの判断に役立つ。ビットコインは、7月13日頃に始まった上昇トレンドを維持しているようだ。
デリバティブ市場もポジティブ
ビットコインの資金調達率は、8月3日にマイナスに転じた後、再びプラスに転じた。資金調達率はプラスならビットコインをロングしたい(=ポジティブに見ている)トレーダーが、ショートしたい(=ネガティブに見ている)トレーダーより多いことを意味する。つまり、プラスは多くの場合、トレーダーが強気であることを意味する。ビットコインの資金調達率は7月1日以降、5日間以外はプラスになっている。
アルトコイン
●ブテリン氏、Merge後のハードフォークの影響を重視せず:イーサリアムブロックチェーンの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は「新たなフォークで、大きな損害を受けるとは思わない」と述べた。
●イーサリアム、2020年の暴落以来の「逆ざや」:トレーダーはイーサリアムのMerge(PoS移行)がもたらすかもしれないボラティリティに備えている。トレーダーは、スポット(現物)市場でイーサリアムを買う一方で、イーサリアム先物を売っている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Climbs Above $24K