FTX、2021年の売上高は10億ドル超え──前年の10倍以上に:報道

サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏が率いる暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは、2021年の売上高が10億2000万ドル(約1400億円)となり、2020年の8900万ドルから1000%上昇したとCNBCは内部文書をもとに報じた。純利益は3億8800万ドル、2020年はわずか1700万ドルだったという。

2022年第1四半期の売上高は2億7000万ドル、2022年通期では、約11億ドルの売上高となる見込みとCNBCは述べた。

FTXは未上場なので、このニュースは同社の状況を知る手がかりとなる。一方、上場している暗号資産取引所として最大規模を誇るコインベース(Coinbase)の2021年の売上高は74億ドル。2020年は11億ドルだった。しかし、第2四半期は取引高の急減により売上高は8億300万ドルまで低下、11億ドルの純損失となった。

CNBCによると、FTXの売上高の大部分はデリバティブ取引によるもので、2021年、現物(スポット)取引の売上高は約16%。アメリカでの売上高は5%未満だった。また2021年の売上高の約15%を営業とマーケティングに費やしたという。

FTXはCNBCに対して、流出した財務情報についてのコメントを控えたが、バンクマン−フリード氏は週末、ツイッターでこの報道を概ね認めた。

FTXに取材を試みているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:FTX Posted $1 Billion in Revenue Last Year Amid Crypto Rally: Report