ビットコイン(BTC)は、さらに下落するかもしれない。週足チャートのモネンタム指標には、3年以上ぶりに弱気シグナルが出現しようとしている。
ビットコインの50週単純移動平均線(SMA)は下落傾向にあり、1~2週間以内に100週SMAを下回り、2019年2月以来の、いわゆる「弱気クロスオーバー」が見られそうだ。
理論的には、弱気クロスオーバーは弱気モメンタムが強まっていることを意味するが、必ずしも正しいわけではなく、先月、3日足チャートで見られたクロスオーバーと同様に、トレーダーを誤った方向に導く可能性がある。
今回現れつつあるクロスオーバーが下落のピークを示すのかどうかはまだわからない。デルファイ・デジタル(Delphi Digital)によると、ビットコインは11月に底打ちする可能性があるという。
「過去2回のサイクルから見ると、ビットコインはサイクルのピークの後、59週、53週で底を打った。つまり、歴史は2022年11月末頃の底と2025年8月の新たなピークを示している」とデルファイ・デジタルのアンドリュー・クローン(Andrew Krohn)氏はクライアント向け文書に記した。
ただし、ビットコインは過去2年間、中央銀行の政策や伝統的市場のセンチメントのようなマクロ経済要因に敏感になっているため、過去の実績が将来の結果を保証するわけではない。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin’s Weekly Chart Shows Bear Market Likely to Worsen or Does It?