ビットコイン、2万600ドル台──パウエルFRB議長のタカ派発言で下落

ビットコイン(BTC)は26日午前中、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたFRB(米連邦準備理事会)の経済会議において、ジェローム・パウエルFRB議長が基調講演を行った後の2時間で約5%下落した。株式市場も同様に下落し、S&P500は2%以上下落した。

「株式市場はここ数日以外、これを織り込んでいなかった」とPath Trading PartnersのチーフストラテジストでStock Think Tankの共同ポートフォリオマネージャーのボブ・イアチーノ(Bob Iaccino)氏はコメントした。

さらに市場はパウエル講演の講演前に、おそらくハト派的発言を予想していたために上昇したことも今日の下落を悪化させたと同氏は指摘した。

パウエル議長は次のように述べた。「インフレ抑制には、トレンドを下回る成長を持続させる必要がある(中略)。金利上昇、成長の鈍化、労働市場の軟化はインフレを抑えるが、同時に家計や企業に痛みをもたらすことになるだろう」。

ビットコインは当初、パウエル議長の発言にほとんど反応しなかった。だが現在は下落に転じ、演説前の2万2000ドル目前から2万700ドル台(日本時間27日8時頃には2万600ドル台)まで下落している。

株式市場は、S&P500が2.15%下落したことに加え、ナスダックは2.7%、ダウ平均は1.8%下落した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Tumbles Below $21K After Powell’s Hawkish Remarks