オーストラリア連邦警察、暗号資産ユニットを結成:報道

オーストラリア連邦警察(AFP)は、マネーロンダリングや海外送金の手段としての暗号資産(仮想通貨)の使用に対処するユニットを結成した。Australian Financial Review(AFR)が9月5日に伝えた。

AFPは2020年2月に犯罪資産没収部隊を結成、犯罪からの押収金額は2024年には6億ドルに達すると見ていたが、わずか2年で予想を超えたことを受けて、新たに暗号資産に特化したユニットを結成した。

新ユニットを率いるステファン・ジェルガ(Stefan Jerga)氏は、犯罪における暗号資産の使用は近年大幅に増加しており、独立した部隊が必要になったと述べた。

「(暗号)資産をターゲットにしているが、同時に警察のすべての捜査にわたって、全チームに有益な調査追跡能力を提供する。国家安全保障関連や児童保護、サイバー犯罪であろうと、関連するブロックチェーンを通じて暗号資産取引を追跡する能力は、きわめて重要」とジェルガ氏は語った。

AFPのリース・カーショウ(Reece Kershaw)長官は、押収された暗号資産は現金などに比べると少ないものの、暗号資産に焦点をあてることで、組織犯罪に関するきわめて重要な情報を得ることができると述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Australian Federal Police Forms Cryptocurrency Unit to Tackle Money Laundering, Offshoring: Report