GMOインターネットグループ傘下で、日本円に連動するステーブルコイン「GYEN」の開発を行う米国法人のGMO-Z.comが、機関投資家向けへの提供を開始した。
GMO-Z.com Trust Companyは9月13日、同社が米アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)と提携し、アンカレッジ・デジタルの機関投資家を対象にGYENの提供を開始したと発表した。
GYENは、アメリカの銀行法に基づく日本円に連動するステーブルコインで、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の認可を受けている。価値の裏付けとなる資産証明は、外部の公認会計士が行っている。
アンカレッジ・デジタルは、暗号資産の保管・管理(カストディ)と取引をメインとするプラットフォームを機関投資家向けに展開しており、アメリカ政府が公認するデジタル銀行。2017年に設立され、これまでにベンチャーキャピタル世界大手のアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やシンガポールの政府系投資ファンド(SWF)のGIC、ゴールドマン・サックス、Visa、KKRなどが出資している。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:多田圭佑/撮影