イーサリアム(ETH)マイナーの日常はMerge(マージ)以降、苦しくなっている。プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行によって、マイナーとマイナーが保有するコンピュータはトランザクションの検証に必要なくなった。
こうしたマイナーのなかにはマイニングを継続するためにイーサリアムブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)フォークにスイッチしたマイナーもいる。
しかし、PoWフォークの強力な支持者の1人、チャンドラー・グオ(Chandler Guo)氏でさえ、ETHPOW(イーサリアムのPoWフォーク)あるいはイーサリアムクラシック(ETC)のマイニングを行うマイナーのわずか10%しか最終的には生き残れないと考えている。
著名イーサリアムマイナーのグオ氏は9月16日、CoinDesk TVで、安価な電力を利用できるマイナーは生き残れるだろうと語った。
「一部のマイナーは無料の電力を使うことができ、(PoW)フォークのマイニングを続けることができる。90%は破綻」(グオ氏)
PoWフォークは10点中5点
米東部時間15日未明、イーサリアムブロックチェーンは、PoWからPoSへの移行という歴史的な取り組みをスムーズに完了させた。
一方、PoWフォークの方は順調にはいかなかった。サーバーへのアクセスに問題があるとの苦情があり、ウォレットのセットアップもうまくいかなかった。
「接続できる人もいれば、できない人もいる。ネットワークのスピードに依存する」とグオ氏は回答した。
グオ氏はイーサリアムブロックチェーンをPoWシステムとして維持することを強く主張している。
しかし現在、PoWフォークのデビューを10段階評価で「平凡」な5点とグオ氏は評価。より多くのマイナーが参加することで、時間とともに変わっていくと期待している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk TV(キャプチャ)
|原文:Ethereum Miner Chandler Guo Predicts 90% of PoW Miners Will Go Bankrupt