Mergeでイーサリアムはどう変わる?  中国の“NFT”市場の実態【日曜日に読みたい厳選10本】

米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は、具体的なコインについて話している訳ではないと前置きしつつ、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)型の暗号資産は証券として捉えられるかもしれないと示唆した──この1週間に公開したコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

Mergeでイーサリアムはどう変わる?【基礎知識】

イーサリアムは「Merge(マージ)」に向けた準備を整える中、暗号資産(仮想通貨)市場に一時的な混乱を生じさせたり、投資家に新しいチャンスを生み出したりしてきた。

そして遂にMergeが完了した。しかし、それは何を意味するのだろうか?…続きを読む

ポストMergeのイーサ、機関投資家が躊躇する理由

「Merge(マージ)」が遂に完了した。機関投資家好みの暗号資産(仮想通貨)はいまだにビットコイン(BTC)だが、新しいコンセンサスメカニズムと、それに伴って生まれるはずのスケーラビリティによって、イーサリアム(ETH)がビットコインから注目を奪っていく可能性はある。

それでも機関投資家はまだ、イーサに飛びつくのを躊躇するかもしれない。その理由の1つは、規制の不透明感だ。…続きを読む

中国の“NFT”市場の実態

中国では昨年4月に、大きな暗号資産(仮想通貨)アート展覧会と呼ばれるイベントが開かれた。

開幕時、北京の流行りのアート地区にあるギャラリーには、興奮したゲストたちが集まっていた。会場を埋め尽くしていたのは、Beeplesやクリプトパンク(CryptoPunks)など、一流のNFTアートを表示する液晶ディスプレイ。あまりの盛況ぶりに、上海でも開催が決まったほどだ。…続きを読む

戦時中のロシアでマイニング市場が活況な理由

ロシアが2月にウクライナに侵略して以降、EUとアメリカは制裁を拡大した。欧米企業はロシアを後にし、施設、製品、地元スタッフが取り残された。

水力発電によるシベリアの安価な電気料金によって、長年人気を誇っていたロシアの暗号資産(仮想通貨)マイニング市場も打撃を受けたはずだと、普通なら考えるだろう。ロシア最大規模のマイニング企業ビットリバー(BitRiver)も4月、アメリカの制裁の対象となった。…続きを読む

イーサリアムPoWはイーサリアムの競合ではない

待望のアップグレード「Merge(マージ)」によってイーサリアムの開発者たちは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)と呼ばれる、ブロックチェーンの安全を確保するエネルギー消費量の多いプロセスとお別れするために、「動いている車のエンジンを取り替える」ような離れ業を完了させたのだ。

それはつまり、マイニングに使う大量のASICと呼ばれる専用のチップの所有者(個人、企業、マイニングプール)が利益を出し続けたければ、どこか別のところでASICを活用しなければならないということでもある。…続きを読む

ビットコインは変化するべきだ…ただしゆっくりと

ビットコインは変化がゆっくりだ。取引のスピードは、グローバルスケールの決済システムになるには遅すぎる。そして、そのコミュニティは新しいものを受け入れることに消極的だ。

他のほぼあらゆるブロックチェーンに比べて、新しいイノベーションが生まれるスピードはカメのようである。しかし、ビットコインのゆっくりと着実なペースこそが、究極的にはビットコインのパワーだと私は考えている。…続きを読む

Mergeで世界の電力消費0.2%削減は本当か?

今月、数十億ドルの価値を抱える暗号資産(仮想通貨)ネットワークを止めることなく、イーサリアムのインフラを取り替える複雑なアップデート「Merge(マージ)」が完了した。

その直後、イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、その結果として「世界全体での電力消費量」が0.2%削減される可能性を示唆するデータを公開した。…続きを読む

夏バテした市場、クジラはMerge(マージ)を待望【Krakenリサーチ】

2022年8月の暗号資産(仮想通貨)マーケットは、好調だった7月から一転し、再び下落相場となった。メタバースやDeFi(分散型金融)セクターはそれぞれ-23%、-21%と大幅下落。

一方、取引所トークン(暗号資産)やプライバシーコインは、比較的底堅くそれぞれ-3%、-4%に留まった。…続きを読む

ビットコインはFOMCに耐えたと言えるか?──8月CPIで市場は見通しを修正【bitbankレポート】

ビットコイン(BTC)の対円相場は9月に入っても6月下旬から続く240万円〜336万円レンジ内での取引が続いている。

8月26日に行われた米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長のジャクソンホール会議での講演で、景気抑制的な政策を許容する発言が嫌気され、相場は270万円周辺まで押すも、外国為替市場でのドル高円安の加速を受けてBTC対円は下げ止まった。…続きを読む

DeFiにも例外なし、のびる規制の触手【Krakenリサーチ】

2022年8月、DeFi(分散型金融)セクターもマーケット全体のトレンドに合わせて失速し、約2割の下落を記録した。

トークン(暗号資産)別では、代表的なDEX(分散型取引所)であるパンケーキスワップ(Pancake Swap)のガバナンストークン、ケーキ(CAKE)は+2%とセクター全体をアウトパフォームした一方で、代表的なDeFiプロジェクトMakerDAOのガバナンストークン、メイカー(MKR)は3割弱の下落を記録し、セクター内で明暗が分かれた月間となった。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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