ビットコイン(BTC)は週末、一時的な上昇はあったものの1万9000ドル割れで推移した。当記事執筆時点は1万8800ドル付近、24時間で約1%下落した。
「ビットコインは依然としてマクロ経済環境から圧力を受けている。我々は、2万ドル以下の価格推移は中長期的に見たときに絶好の買い集めのチャンスと見ている」とBitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEOは語った。
Mergeを終えたイーサリアム(ETH)も同様に冴えない週末となった。24時間で1%以上下落して、1300ドル付近となっている。Merge以降、10日間にわたって低迷している。他の主要アルトコインも大部分が下落し、ソラナ(SOL)とドージコイン(DOGE)はそれぞれ2%以上下落した。
20の主要暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)は約940、ほぼ横ばいで推移した。投資家センチメントを示す暗号資産Fear & Greed Indexは「恐怖」領域から再び「極度の恐怖」領域に推移した。
複雑な動き
暗号資産の下落は、株式市場や他の資産と連動している。23日、ナスダックは1.8%、S&P500は1.7%下落、過去6週間のうち5週間下落している。暗号資産は今年、ほぼ株式市場と連動している。
一方、最近のドルの急騰は、暗号資産の低迷が続く可能性を示しているが、暗号資産はマクロ経済環境に対して複雑な反応となっている。
例えば、予想を上回る上昇となった今月初めの米CPI(消費者物価指数)発表後の7日間、イーサリアム、カルダノ(ADA)、ソラナを含む CoinDesk Smart Contract Platform Index(SMT)は約20%下落し、エイプコイン(APE)やザ・サンドボックス(SAND)など、NFTとメタバースに関連した暗号資産で構成される CoinDesk Culture & Entertainment Index(CNE)は6.9%下落にとどまった。SMTの下落は少なくとも一部は、Merge後のイーサリアムの下落が要因となっているだろう。
先週、ビットコインは冴えない動きとなったにもかかわらず、BitBullのディパスクァーレ氏は「1万8000ドルレベルが適切なサポートを提供し続けている」と楽観的な見解を示した。
「ビットコインが今後数日で下落しなければ、10月には上昇の動きが見られ、2万4000ドルや2万6000ドルが注目すべき最初の水準となるかもしれない」と同氏は記している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Sticks Near $19K; the Most ‘Profitable’ Mining GPU Makes You Back Your Money in 3 Years