YPF(アルゼンチンの国営エネルギー企業)は、国際的な暗号資産マイニング企業(社名は非公開)に電力を供給している。YPFが10月2日に発表した。
YPFの再生可能エネルギー部門YPF Luzは、石油の生産過程で発生する廃棄ガスを使って、3カ月前から1メガワット(MW)の発電施設の試験運用を開始したとYPF LuzのCEO、マーティン・マンダラノ(Martín Mandarano)氏は国営通信社Télamに語った。
発電施設は、アルゼンチン南部「バカムエルタ(Vaca Muerta)」と呼ばれる地域にある。同地域はシェールオイル・シェールガスの世界屈指の産出地として知られている。
同社は、年内に8倍規模(8MW)の2つ目のパイロット施設を開設する予定という。
「持続可能性とフレアガスを使ったビジネスというビジョンを持って暗号資産マイニングのための発電施設の開発を始めた。フレアガスは油田の探査や生産の初期には利用できない」(マンダラノ氏)
6月、フレアガスを使ってビットコイン(BTC)マイニングを行うクルーソー・エナジー(Crusoe Energy)は、オマーンとアブダビの政府系ファンドから投資を受け、両国に進出すると発表した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:フレアガスのイメージ(Shutterstock)
|原文:Argentina’s State-Owned Energy Company Moves Into Crypto Mining