オンラインゲームに特化したブロックチェーンを開発するOasysが、NFT(非代替性トークン)の取引サービスを手がけるtofuNFTと戦略的パートナーシップを結んだ。
所有者情報を保証するNFTは、アバターやゲームアイテムとして利用されるケースが世界的に増加しているなか、次世代のブロックチェーンゲームとそのエコシステムの創造を目指す企業同士の連携が広がっている。
日本発のゲーム特化型ブロックチェーンとして知られるOasysは10月5日、tofuNFTとの提携を発表。tofuNFTは多くの種類のブロックチェーンに対応するNFTマーケットプレイスで、今回の提携により、Oasysからtofuのエコシステムへのアクセスが容易になる。
イーサリアムブロックチェーンのスケーリングを後押しするために、レイヤー2のポリゴンが存在するように、Proof of Stake(PoS)を採用したOasysブロックチェーンは、パブリックチェーンのレイヤー1と、「バース(Verse)」と呼ばれる複数のレイヤー2チェーンで構成される。ゲームはVerse上で処理され、tofuNFTもすべてのVerseに対応する。
Oasysチェーンには、初期バリデーターとしてスクウェア・エニックスやバンダイナムコ研究所、セガなどの国内ゲーム大手が加わっている。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が調達ラウンドを主導し、これまでに総額で2億ドルを超える資金を集めたブロックチェーンゲーム開発の米ミシカル・ゲームズ(Mythical Games)も、Oasysのバリデーターとして参画した。
また、今年6月には、世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)用ウォレット「メタマスク(MetaMask)を開発する米コンセンシス(ConsenSys)とも戦略的提携を締結し、ブロックチェーンゲームのインフラ整備を進めてきた。
tofuNFTは、BSC(バイナンススマートチェーン)やポリゴン、アバランチ(Avalanche)、アスター(Astar)を含むマルチチェーン対応のマーケットプレイス。日本企業のCOINJINJA(コインジンジャ)が立ち上げ、もともとはグローバル市場向けに展開していたが、昨年末から国内事業の拡大も進めている。今年9月には、イーサリアム基盤のNFTマーケットプレイス「X2Y2」との戦略的提携を発表した。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:Oasysの発表文より