SWIFT(スイフト:Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication、銀行間の国際金融取引に関するメッセージを送受信するネットワーク)は、グローバルな中央銀行デジタル通貨(CBDC)システムのフレームワークを提示し、異なるネットワーク間の相互運用性の問題を解決していると主張している。
フランスとドイツの中央銀行、HSBC、ナショナル・ウエストミンスター銀行、スタンダードチャータード、UBS、ウェルズ・ファーゴが参加した実験に続き、SWIFTはCBDCと法定通貨の両方を使って、異なるブロックチェーンネットワーク間で取引を実施したと述べた。
多くの中央銀行がCBDC開発を進めるなか、関心は、各国のCBDCが他国のネットワークでどのように動作し得るかに移っている。
「ブロックチェーンネットワークは単一のゲートウェイを通じて国境を越えた決済のために相互接続できた」「SWIFTの新しい取引管理機能はすべてのネットワーク間通信を調整できる」とSWIFTは10月5日に発表した。
SWIFTは、国際的な銀行取引をサポートするメッセージングシステム。200カ国以上、1万1000超の金融機関で利用されている。
しかし、暗号資産、ステーブルコイン、CBDCなどのデジタル通貨は、SWIFTを無用の存在にする可能性があるといわれている。そこでSWIFTは2021年12月、そうしたデジタル通貨に先行していることを示すために一連の実験を開始した。
またCBDCと並行して、SWIFTは株式や債券などの資産をトークン化し、リアルタイムで発行・取引できるようにするトークン化資産にも取り組んだ。SWIFTは異なるブロックチェーンへの単一のアクセスポイントとして機能し、トークン化資産プラットフォーム間でトークンを発行・取引できるという。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:SWIFT Says It’s Proved It Can Be the Way Forward for Global CBDCs