米決済企業スクエア(Square)は2019年08月1日(現地時間)に第2四半期決算を報告した。同社のP2P送金アプリ「キャッシュ・アップ(Cash App)」を通して販売されたビットコイン(BTC)の総額は、過去最高だった第1四半期のおよそ2倍となり、1億2500万ドル(約134億円)を記録した。
同社の決算報告書によると、「当期、ビットコイン売上高は、コインの価格上昇に起因する販売量増加の恩恵を受けた。粗利益は200万ドルとなった」。
2019年第2四半期において、キャッシュ・アップの総売上高2億6000万ドルのほぼ半分をビットコインが占めたとスクエアは報告した。しかし、無監査四半期報告にはビットコインの購入費用は1億2290万ドルだったと記載されている。
スクエアのCEO、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は1日の午後、決算発表後の投資家との電話会議にて、次のように語った。
「愛してるよ、ビットコイン」
2019年第1四半期の決算は、当時、同社にとって当時過去最高の四半期だった。ビットコイン売上高は6550万ドル、利益は83万2000ドルを記録した。第2四半期の売上高、1億2500万ドルは、同社の著しい成長の証しであり、新記録でもある。参考までに、同社の2018年全体のビットコインの売上高は1億6600万ドル。
しかし、同社の当期の総売上高が11億7000万ドル、そして純損失が670万ドルであることを踏まえると、ビットコインが同社の全体戦略の中心にあるとは言い難い。報告書によると、トランザクションの売上高は7億7500万ドルを超えた。
スクエアはキャッシュ・アップを通じてユーザーにビットコインを販売している。このサービスは2018年8月にアメリカ全50州へ拡大された。
同社は、7月29日、ビットコインのプロトコルとエコシステムにオープンソースの貢献をする目的で設立された、スクエア・クリプト(Square Crypto)の役割をツイッターで明かした。
調査会社CBインサイツ(CB Insights)のシニア・リサーチ・ディレクター、クリス・ブレンドラー(Chris Brendler)氏は、ビットコインを追加したことが顧客のスクエア利用を促進していると考えられるとCoinDeskへ語った。
「スクエアは(ビットコインで)すごく儲かっているわけではないが、それによって顧客のエンゲージメントは高まっている」と同氏は述べた。
翻訳:小林裕幸
編集:町田優太
写真:Jack Dorsey image via CoinDesk archives
原文:Square’s Q2 Bitcoin Revenue Nearly Doubles From Previous Record